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院長あいさつ

飯富病院院長  芦澤 敏



 令和6年4月より朝比奈利明先生の後任として飯富病院院長ならびに峡南ケアホームいいとみの施設長を拝命いたしました。これからも地域の皆さまに心のこもった医療・介護を提供してまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 私が飯富病院に入職した2013(平成25)年から2024(令和6)年現在までの11年間で南山梨(早川町、身延町ならびに南部町)の人口は約7000人(およそ3割)減少しました。今後もこの傾向は続くと思われます。またこの地域で働く医師や看護師などの医療従事者、介護従事者も減少し続けています。このままでは今この地域にある医療機関、老人施設の存続が危ぶまれますし、それは医療・介護の継続に直結する問題です。高齢化、過疎化並びに少子化が急速に進むこの地域で、医療・介護の継続のためにはどうしても病院や診療所、また老人施設の組織改革や機能分化が必要になります。2月に当院と身延山病院および南部町国保診療所の間で「地域で支える地域完結型医療」を将来像とした医療連携に関する基本協定が締結されましたが、なるべく早期に各医療機関が同じ組織の下で役割を分担し、効率的でより高度な医療・介護サービスを提供できるように調整していくのを私の使命とも思い尽力する所存です。

 老人保健施設・峡南ケアホームいいとみは開業から約30年が経過し建物の老朽化が目立ってきました。特に2,3階の居住スペースは空調設備などに不具合が発生しており、入所されている方々に多大なるご迷惑をおかけしています。早川町・身延町とも相談し、このスペースの使用継続は断念することといたしました。夏までに現在54ある入所スペースを21まで縮小して、病院の建物に移動する予定です。一部の方には退所や他の施設へ転出いただくこととなり、ご不便をおかけしますが何卒ご容赦願います。通所リハビリはこれまで通り1階で継続してまいります。

 飯富病院がこの地に開院して70年以上が経過しました。地域の方々ならびに先達のご努力によって僻地医療の中核病院として確たる存在となってまいりましたが、上述のように大きな変化を迎えようとしています。ただ、我々職員の思いは変わらず、冒頭申した通り心のこもった医療・介護を地域の皆さまに提供するためにますます努力してまいりますので、これからも皆さまのご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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